著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
話を面白くするためのもの、パーティなどで社交辞令として発せられるもの、そして相手を傷つけ騙そうとするもの...。ひとことで言ってもその姿はさまざまだ。いったい嘘とは何なのか。南仏での体験から生まれた素朴な疑問から、「ことば」と「文化」をめぐる壮大な考究の旅がはじまる。人はなぜ偽りを言うのか。「おしゃべり」をキーワードに、その問題の本質に迫る。何が本当で、何がフェイクなのかわからない現代にむけた、ときに辛辣だけど、ユニークな豊饒な「嘘」の世界。
関連記事
収録内容
1 | 長めのプロローグ―しゃべることと嘘 |
2 | 1 嘘と芝居(ファー・ブルトンの儀式―日常のお膳立て |
3 | 地方の事情―ニースの場合 |
4 | 方言と訛 |
5 | 消える声の力) |
6 | 2 嘘をつく声(「語る」ことの種類 |
7 | おしゃべりの相手・演説の聞き手 |
8 | 嘘の定義 |
9 | 日本人の嘘 |
10 | 短いことと本音) |
11 | 3 芸術とかわいそうな芸術(お芝居と嘘 |
12 | 芸術のつく嘘 |
13 | 青鬼がついた嘘―ムラの中の仕掛け |
14 | 嘘は変異する |
15 | イメージとリアリティ―リアリティの嘘) |
16 | エピローグ―声を見るために |