著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
二〇二〇年、世界的なコロナ禍でライブやコンサートが次々と中止になり、「音楽が消える」事態に陥った。集うことすらできない―。交響曲からオペラ、ジャズ、ロックに至るまで、近代市民社会と共に発展してきた文化がかつてない窮地を迎えている。一方で、利便性を極めたストリーミングや録音メディアが「音楽の不在」を覆い隠し、私たちの危機感は麻痺している。文化の終焉か、それとも変化の契機か。音楽のゆくえを探る。
関連記事
収録内容
1 | 第1部 音楽とソーシャル・ディスタンス―巷・空間・文化(社会にとって音楽とは何か―「聖と俗」の共生関係 |
2 | 音楽家の役割について―聞こえない音を聴くということ |
3 | 音楽の「適正距離」―メディアの発達と「録楽」 |
4 | 非常時下の音楽―第一次世界大戦の場合) |
5 | 第2部 コロナ後に「勝利の歌」を歌えるか―「近代音楽」の解体(『第九』のリミット―凱歌の時間図式 |
6 | 音楽が終わるとき―時間モデルの諸類型 |
7 | 新たな音楽を求めて―「ズレ」と向き合う |
8 | 「場」の更新―音楽の原点を探して) |