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商品説明
私たちは、絶滅が危惧される動物や虐待される動物に胸を痛め、動物を大事にするのはよいことだ、と信じています。しかし、そうした考えの起源は意外に新しいものです。誰もが子どもの頃に手にした『シートン動物記』の著者、テレビ番組の取材中にヒグマに襲われて死去した写真家、そして和歌山県太地町の伝統的なイルカ漁を糾弾する映画―三つの事例の向こう側に控える時代背景、交錯する思惑、政治的意図、イデオロギーを詳細に追求していく本書は、私たちの常識を心地よく覆します。気鋭の著者が書き上げた読者への挑戦状!
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収録内容
1 | 序論―東西二元論を越えて |
2 | 第1章 忘れられた作家シートン(『動物記』とアメリカ |
3 | 「人種再生」のビジョン |
4 | 日本科学の精神と『動物記』 |
5 | 孤高の人々―平岩とシートンの動物観) |
6 | 第2章 ある写真家の死―写真家・星野道夫の軌跡(Michioの死とその周辺 |
7 | 原野をめぐる言説 |
8 | 星野が見た「アラスカ」) |
9 | 第3章 快楽としての動物保護―イルカをめぐる現代的神話(なぜイルカなのか |
10 | イメージの系譜学 |
11 | 人種階層と動物保護 |
12 | 宇宙を泳ぐイルカ |
13 | 再び『ザ・コーヴ』へ) |