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商品説明
室町時代、足利将軍に仕え、将軍家のサロンにおいて、茶や華、香、室内装飾などを担当した同朋衆。目利きとして活躍した彼らは和歌、連歌、能楽など多くの芸能にも通じ、北山文化、応永・永享文化、東山文化の骨格を築いた。今に伝わる「日本らしさ」を生み出したアートディレクター的集団だったといえるだろう。彼らは能阿弥・芸阿弥・相阿弥など阿弥号を名乗っていたことから、仏教の宗派、時衆との関係が指摘されてきたが、時衆ではない同朋衆もいる。いったい彼らはどこから現れ、どのようにして文化の中心に立ったのか。同朋衆の実像に迫った類のない研究を文庫化。
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収録内容
1 | 序論(天文文化論 |
2 | 二つの「一座建立」) |
3 | 第1部 武家文化の構造(北山殿の唐物数奇 |
4 | 東山殿の芸術生活 |
5 | 同朋衆と阿弥衆 |
6 | 武家文化と同朋衆 |
7 | 付・世阿弥と能 |
8 | 佐渡の世阿弥 |
9 | 能と狂言) |
10 | 第2部 座敷飾の世界(芸能空間としての書院 |
11 | 座敷飾の成立 |
12 | 『君台観左右帳記』と『御飾書』) |
13 | 第3部 芸道論の成立(武家と遊楽 |
14 | 伝書の時代 |
15 | 中世芸能の成立と伝授) |
16 | 第4部 生活の美意識(初期の京焼 |
17 | 京料理と生活文化 |
18 | 蓮月尼) |
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