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商品説明
性同一性障害からトランスジェンダーへ、よく知られる呼び名が変わっても、この国は性同一性障害の基準でできている。語られなかった事実、報道されなかった出来事、そこにいたはずのたくさんの人々...。見えないようにされていたもの、見てこなかったものについて、真摯に、丁寧に、しぼりだすように紡ぎだされたトランスジェンダー史。今ある者たちへの「恩仇録」であり、そして、あとから生まれてくる者たちのための書である。
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収録内容
1 | 第1章 「多様な身体」が性同一性障害特例法に投げかけるもの(日本のGIDをめぐる状況と特例法の課題 |
2 | 当事者の語りから見る「多様な身体」 ほか) |
3 | 第2章 GID規範からの逃走線(「正規」か、「非正規」か |
4 | 正規医療の現在 ほか) |
5 | 第3章 当事者の「QOL」、医療側の「QOL」―「正規医療」経験者への聞き取りから(GIDをとりまく医療状況 |
6 | 正規医療が標榜する「QOL」 ほか) |
7 | 第4章 砦を去ることなかれ―繰り返し、忘れえぬ爪痕に抗して(「GID医療」の始まりと、現在まで |
8 | 執拗に指摘するということ ほか) |