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商品説明
著作のほとんどが発禁となったことで知られる叛骨の思想家。思わぬ病を得て歩行の自由を失い、余命の長からぬことを悟った彼が「生きながらの屍の上に自ら撰せる一種の墓誌」とすべく語る生い立ちは、まさに「数奇」というほかはない。幼少期に目にした土佐の民権運動、大阪や東京での勉学の日々、作州津山での灼熱の恋と別れ、ジャーナリズムの夜明けから大陸への渡航へ、従軍、筆禍での下獄...。近代日本人の自叙伝中の白眉。
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収録内容
1 | すなわち凡人伝なり |
2 | 記憶に遺れる幼時 |
3 | 臆病なりし少時 |
4 | 無言無形の伴侶 |
5 | 自由民権論の感化 |
6 | 郷関を出づ |
7 | 病蓐の五年 |
8 | 水産伝習生 |
9 | 初恋 |
10 | 平凡な学校生活 |
11 | 銷魂記 |
12 | 自業自得の落魄 |
13 | 滬上の一年 |
14 | 従軍 |
15 | 始めて家あり |
16 | 獄に下る |
17 | 生のひこばえ |
18 | 死の滅び |
19 | 戦争と新聞 |
20 | 天鼓乱打 |
21 | 姑蘇の二年 |
22 | 病の衰え |
23 | 足のなえ |
24 | 痾を養う |
25 | 終に病む |