本/雑誌
カズオ・イシグロ失われたものへの再訪 記憶・トラウマ・ノスタルジア / 原タイトル:REVISITING LOSS
ヴォイチェフ・ドゥロンク/著 三村尚央/訳
3850円
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発売日 | 2020年10月発売 |
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商品説明
喪失を語りたいという欲望、喪失を忘れたいという欲望、喪失が起こる前に戻りたいという欲望―イシグロ作品に通底する中心的概念である“記憶”と“喪失”の複雑な関係を、フロイトをはじめとする精神分析理論、原爆の被爆者たちを対象としたトラウマ理論、ノスタルジアをめぐる文化理論などを援用しながら緻密に探る、はじめての批評的試み。
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収録内容
1 | 序論 失われたものを思い出す |
2 | 第1部 語りたいという欲望―喪失・記憶・叙述(かつての栄光という影―『浮世の画家』と『日の名残り』 |
3 | 語りのパターンを求めて―『浮世の画家』と『日の名残り』 |
4 | 第1部への結語 自己認識と自己欺瞞のあいだで) |
5 | 第2部 忘れたいという欲望―喪失・記憶・トラウマ(亀裂を埋め、罪悪感を払う―『遠い山なみの光』 |
6 | 過去に幽閉されて―『充たされざる者』 |
7 | 第2部への結語 過去の亡霊) |
8 | 第3部 帰還への欲望―喪失・記憶・ノスタルジア(失われた無垢を求めて―『わたしたちが孤児だったころ』 |
9 | 失われた楽園という避難所を求めて―『わたしを離さないで』 |
10 | 第3部への結語 いまも孤児であり続ける) |
11 | 結論 手離してゆくのか? |