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商品説明
地下から陸続と立ち現れる簡牘帛書等の出土文字史料は、いまや中国古代史を研究するうえで避けて通れないものとなった。まとまった簡牘の獲得は二〇世紀初頭に始まるが、その研究が本格的に開始され、「木簡学」が提唱されるのは一九七四年といささか遅れてのことであった。著者は日本における漢簡研究の揺籃時代より、二〇〇二年に急逝するまでの半世紀にわたり「木簡学」分野における国際的なトップランナーのひとりであった。その著者が初学者に向けて著した本書もまた、初刊より三五年を経てなお朽ちぬ魅力をたたえた、「木簡学」の基本書である。
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収録内容
1 | 木簡学への誘ない |
2 | 木簡とは何か―その形と名称 |
3 | フィールドの木簡と墓中の木簡 |
4 | 対匈奴防衛線の展開―シルク・ロードの探検と木簡 |
5 | カレンダー―月と日と時と |
6 | 地方官吏の世界―文官と武官 |
7 | スクランブル―騎士と戍卒 |
8 | 前線での刃傷沙汰―さまざまな事件やトラブル |
9 | 冥土へのパスポート |
10 | 文書政治と帳簿の査察 |
11 | 木簡学の華―冊書の復原 |
12 | 書きつぶしと削り屑 |