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商品説明
数学的知識はどのように成り立っているのか。数学的真理と自然科学的真理を分かつものは何か。数学に革命はあるのか。『不思議の国のアリス』の数学観から始まり、古代ギリシャから現代への懐疑主義思想との格闘をたどって、これらの根源的問いに答えんとする。
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収録内容
1 | 数学史のなかのルイス・キャロル |
2 | 第1部 真理という迷宮―数学と懐疑主義(ルイス・キャロルの無垢の幸福―数学的真理の絶対性という神話 |
3 | ヴォワイヤン・パスカルの洞見―人間的知識の栄光と悲惨 |
4 | 「何も知られないこと」―懐疑主義者の数学的理性批判 |
5 | 「われ惟う、ゆえにわれあり」―デカルトの懐疑主義者への回答 |
6 | 「可能世界」というものの考え方―数学的真理のライプニッツ的救済 |
7 | 中間考察 基礎づけのない多様な数学的知識―ウィトゲンシュタインにとっての数学的真理) |
8 | 第2部 古代ギリシャにおける理論数学の成立と数学革命論(エウクレイデース公理論数学と懐疑主義―サボー説の改訂 |
9 | 数学における革命とはどういうものか?―トーマス・S.クーンの科学哲学の光のもとでみた数学的真理) |