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商品説明
アジア・太平洋戦争における海外戦没者約二四〇万人のうち、一〇〇万を超える遺骨が今なお現地に残る。戦後の日本は、海外戦没者の処理問題に真摯に向き合ってきたといえるのか。「遺骨収集事業」をめぐる諸外国との交渉や政策決定過程、国内の議論を分析し、歴史的に考察。靖国問題にとどまらない戦没者と国家の関係をめぐる研究に新たな視座を示す。
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収録内容
1 | 序章 海外戦没者処理問題への視線 |
2 | 第1章 「英霊の凱旋」から「空の遺骨箱」へ―戦没者の遺骨をめぐる記憶の変容 |
3 | 第2章 「象徴遺骨」の収容という選択―一九五〇年代における遺骨収集団の派遣 |
4 | 第3章 「相互性」の模索―墓地協定と遺骨収集団派遣をめぐる対英豪交渉 |
5 | 第4章 「無縁」化する戦没者―千鳥ヶ淵戦没者墓苑の建立 |
6 | 第5章 可視化された海外戦没者―遺骨収集団派遣の再開とそのゆくえ |
7 | 第6章 冷戦下の慰霊と外交―一九六〇年代の墓参問題を中心に |
8 | 第7章 復帰前沖縄の南洋群島引揚者による「慰霊墓参団」派遣問題 |
9 | 終章 「遺骨収集」とは何だったのか |