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商品説明
文化五年(一八〇八)、京都は祇園末吉町で五十年以上続くお茶屋「よし屋」の一人娘・月江は、日々舞妓の修行に勤しんでいた。この年十六になる月江は、いずれは母親の跡を継ぎ「よし屋」の女将になることを望まれていた。そこへ新年早々、常連の医師小島源斎がよし屋を訪れ、月江を預かって女医者にしたいと申し出る。源斎の言いように当初は腹を立てた母親だったが、月江の思いを汲んで源斎の手伝いを許してくれる。療治所で医学書の筆写を始めた月江は、やがて生糸問屋の娘の治療に駆り出され...。現役の医師である著者によるさわやかな医療時代小説!