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商品説明
不人気改革とは、給付削減・負担増などの損失を国民に強いる改革の事である。本書は、1980~2016年に行われた日本の年金制度改革を、プロスペクト理論・言説的制度論・歴史的制度論に基づき考察したものである。不人気改革に関する言説の内容と言説が繰り出されたタイミング、言説が諸アクターに及ぼした影響、様々な改革の成功(または失敗)要因などを軸として時系列に分析。不人気改革のメカニズムを理論的に解き明かした一冊。
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収録内容
1 | 序章 不人気改革はなぜ実現したのか―本書の問い |
2 | 第1章 不人気改革の分析枠組み―ワーストケースシナリオと政策上の言説・政策アイディア |
3 | 第2章 厚生年金・共済年金の支給開始年齢の引き上げ―1980年改革で生じた明暗 |
4 | 第3章 基礎年金導入による「一元化」と給付の削減―1985年改革と「官民格差」 |
5 | 第4章 報酬比例年金の支給開始年齢引き上げの再挑戦―1989年改革の失敗 |
6 | 第5章 「部分就労・部分年金」による支給開始年齢引き上げ―1994年改革がもたらした「3度目の正直」 |
7 | 第6章 「5つの選択肢」と基礎年金国庫負担―2000年改革で生じた手柄争い |
8 | 第7章 保険料固定方式という新しい政策手段―2004年改革で実現した給付抑制 |
9 | 第8章 課題の克服と民主党による新年金構想の挫折―2009・2012年改革で実現した補償政策 |
10 | 第9章 「将来の年金水準確保」に向けた年金給付削減―2016年改革での補償政策のさらなる提示 |
11 | 終章 不人気改革はどのように行われたのか―制度維持・再調整と制度の範囲・対象の拡大 |