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商品説明
19世紀後半、ドイツ社会国家の基礎をなす社会保険制度が成立した。この成立を支えたとされる「社会的なもの」の理念はいかにして生まれ、実際の制度形成に結びついていったのか。ニクラス・ルーマンの自己言及的システム論と機能分化論を批判的に継承しつつ、近代社会における制度と知の連関を歴史社会学的に探究する。
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収録内容
1 | 統治実践をめぐる「社会的なもの」の探求 |
2 | 第1部 福祉国家の意味論分析(問題関心と先行研究 |
3 | 意味論分析の理論と方法) |
4 | 第2部 「社会」の地平(「社会」の概念化における諸前提 |
5 | 学術の「社会」―発見・解釈とそのバリエーション |
6 | 政治の「社会」―状況記述と正当性調達の二重性) |
7 | 第3部 社会国家の理念(政治の「連帯」―利害関心の把捉と協働の実現 |
8 | 政治の「補完性」―「自助のための援助」の意味論 |
9 | 政治の「保険」―「相互性」と「投機性」のはざまで) |
10 | 機能分化社会における「社会的なもの」 |