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商品説明
約三〇年前、ソ連・東欧の社会主義政治体制は崩壊した。議会制=ソヴェト制の外観の下、一党制または事実上の単一政党制を採用していた国々は、複数政党制を前提とする新しい政治体制への転換を迫られた。以来現在まで、これらの国々では幾度となく政治体制の変更が行われ、それは時に暴力を伴う。この政治体制のダイナミックな変化を理解する鍵となるのが、ポスト社会主義圏に多く見られる「準大統領制」というシステムである。地政学的対立とポピュリズムに翻弄されたソ連崩壊後の三〇年を、大統領・議会・首相の関係から読み解く。
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収録内容
1 | 序章 準大統領制とは何か |
2 | 第1章 共産党体制からの移行のロードマップ |
3 | 第2章 ポーランド―首相大統領制の矛盾 |
4 | 第3章 リトアニア―首相大統領制とポピュリズム |
5 | 第4章 アルメニア―一党優位制と強い議会の結合 |
6 | 第5章 ウクライナ―権力分散的準大統領制 |
7 | 第6章 モルドヴァ―議会大統領制から準大統領制への回帰 |
8 | 終章 地政学的対立とデモクラシー |