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商品説明
壬申の乱の勝者である天武天皇以降の日本は、律令に基づく専制君主国家とされる。だが貴族たち上級官僚とは異なり、下級官僚は職務に忠実とは言えず、勤勉でもなかった。朝廷の重要な儀式すら無断欠席し、日常の職務をしばしば放棄した。なぜ政府は寛大な措置に徹したのか。その背後にあった現実主義とは。飛鳥・奈良時代から平安時代にかけて、下級官僚たちの勤務実態を具体的に検証し、古代国家の知られざる実像に迫る。
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収録内容
1 | 第1章 律令官人とは何か―前史とその世界 |
2 | 第2章 儀式を無断欠席する官人 |
3 | 第3章 職務を放棄する官人 |
4 | 第4章 古来勤勉ではなかった官人たち |
5 | 第5章 官人たちを守る人事官庁 |
6 | 終章 官僚に優しかった「専制君主国家」 |