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商品説明
21世紀の英米文化をかたちづくってきた“スター”の作品はなにを演じ、なにをうたっていたのか。文学と身体の、映画と国家の、音楽と表象の結節点を精緻に解きほぐす。気鋭のアメリカ文学者による重厚にして怜悧な批評=研究。
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収録内容
1 | 序論 自宅への流刑、あるいは思い出すことすら不穏当なことを思い出すこと―コロナの時代にカミュとアルトーを読む |
2 | 第1章 構築と落下―『インセプション』における重力 |
3 | 第2章 背後の世界、あるいはあらかじめ喪われているものの彼方へ―ルー・リードとデルモア・シュウォーツ |
4 | 第3章 星条旗の(黒い)星のもとに―デヴィッド・ボウイと「アメリカ」 |
5 | 第4章 “Can I Be Real?”―アメリカ時代のデヴィッド・ボウイにおけるフェイクとフェイム |
6 | 第5章 すべての荒廃の後で―アクロン、メンフィス、デトロイト、そしてパターソン |
7 | 第6章 記憶の揺曳/揺曳の記憶―カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』における水と揺れ |
8 | 第7章 「稲妻(の速さ)で歴史を書く」―『國民の創生』と『ブラック・クランズマン』における引用、真実、歴史 |
9 | 第8章 「デュマは黒人だ」―『ジャンゴ 繋がれざる者』における奴隷制度とその外部 |
10 | 第9章 深い皮膚―『神よ、あの子を守りたまえ』における商品化された「黒さ」と触覚的身体 |
11 | 第10章 接続された身体のメランコリー―ドン・デリーロの『ボディ・アーティスト』におけるメディアの存在論 |