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商品説明
イギリス近代の貧しい子供たちはどのような目的で、どのように読み書きを学んだのか。宗教教育に付随するものとして始められた読み書き教育は、やがて「英語」という近代的な教科として自立し、世俗化し、独自のカリキュラムを持つようになる。著者は、教科としての「英語」の成立過程を、民衆教育の隆盛期に用いられた英語教科書をはじめ、関連する史料などの膨大な第1次資料から解き明かした。英語学史と教育史に跨る新たな知見を提示する画期的な書。
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収録内容
1 | 第1部 カリキュラム(慈善学校の概要 |
2 | 生徒のための信仰と学習の心得書―ホワイト・ケネット『クリスチャンの生徒』(c.1702) |
3 | 教師のための指導の手引書―ジェイムズ・トールボット『クリスチャンの教師』(1707)) |
4 | 第2部 綴り字と発音(分析的綴り字から統合的綴り字へ―トマス・クランプ『正書法の解剖』(1712) |
5 | 「慣用」重視の母語教育―アイザック・ウォッツ『英語の読み方書き方』(1721)) |
6 | 第3部 綴り字とリーディング(『教理問答付きABC』の伝統―ヘンリー・ディクソン『英語教師』(1728)他 |
7 | スペリング・ブックのなかの聖書―フランシス・フォックス『綴り字とリーディング入門』(1730年代)他 |
8 | 英語教材としての司書―ジョゼフ・ハザード刊『簡約 旧約・新約聖書物語』) |
9 | 第4部 文法(最下級の生徒のための学校文法―ウィリアム・ラウトン『実用英文法』(1734) |
10 | 誤文訂正練習による文法指導―アン・フィシャー『新英文法』(「1745」)) |
11 | 第5部 文学(英語教材としての墓碑詩―ヴァイセシマス・ノックス『エレガント・エクストラクツ・詩編』(「c.1784」)他 |
12 | 讃美歌集から英詩アンソロジーへ―エリザベス・ヒル『ポエティカル・モニター』正続(1796、「1811」)) |