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商品説明
私たちは善意で他者を慈しみ、癒し、育てることができる。同時に私たちは、善意で他者を害し、支配することができる。私たちはその善意と専門性の背後に、加害性や植民地化への欲望をかかえていないだろうか。そこに差別や偏見がないだろうか。正直に述べよう―私自身はそこから逃れられたことがない。その中で私たちはどのように臨床実践に向き合い、何を考えて人と会い、そしてどんなことを考え続ける必要があるのだろうか。本書がそうしたことについて、読者とともに考えるための場所になればと願っている。『The Psychoanalytic Zero』で米国NAAP2020年グラディーヴァ賞(最優秀書籍部門)受賞の著者による最新刊!
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収録内容
1 | 対人援助職の「業」と覚悟 |
2 | 第1部 臨床場面のリスクに向き合う(臨床家の加害性 |
3 | 植民地化への欲望と、植民地化への恐れ―臨床家の脆弱性の問題 |
4 | 関係精神分析とフェミニズムの視座 ほか) |
5 | 第2部 当事者性と間主観性(臨床場面に浮かび上がる他人 |
6 | 臨床場面に浮かびあがる私 |
7 | 臨床場面における当事者 ほか) |
8 | 第3部 臨床実践と倫理(間主観的な事例の記述 |
9 | 書くことの問題 |
10 | 日本の精神分析 ほか) |
11 | エピローグ 対話の作業と、間‐文化的体験 |