商品説明
東アジアを往還した思想の系譜。幕末期、西周や津田真道の洋学の導入から、中江兆民の翻訳、福沢諭吉・内藤湖南の国民意識の形成、そして、日本を経由して清朝に近代を移植しようとした希代の言論家・梁啓超―グローバリズムにより新たな世界の形が拓かれつつある現代、その元図となる文明圏形成を振り返る。
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収録内容
1 | 第1部 近代東アジア文明圏形成史(西周のオランダ留学と西洋近代学術の移植 |
2 | 中江兆民『民約訳解』の歴史的意義について |
3 | 京都における番組小学校の創設と「万国公法」 |
4 | 福沢諭吉・内藤虎次郎による帝国主義的国民性の形成) |
5 | 第2部 文明圏形成の功労者 梁啓超(「新民説」略論 |
6 | 「明治日本」と梁啓超研究 |
7 | 梁啓超にとっての譚嗣同―イデオロギーによる呪縛とそれからの逃脱 |
8 | 譚嗣同『仁学』の刊行と梁啓超 |
9 | 清朝の立憲準備と梁啓超による上奏代作 |
10 | 『梁啓超年譜長編』について) |