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戦争体験 一九七〇年への遺書 (ちくま学芸文庫)

安田武/著

1320円
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発売日 2021年06月発売
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仕様

商品番号NEOBK-2626817
JAN/ISBN 9784480510563
メディア 本/雑誌
販売筑摩書房
ページ数 297

著者・出版社・関連アーティスト

商品説明

戦争体験の伝承ということ、これについては、ほとんど絶望的である―。少年期を日中戦争の戦時下に過ごし、大学在学中に徴兵され、ソ連軍の捕虜となり復員。異常で圧倒的であり、自らの現在を決定づけた戦争体験とその伝承の難しさについて、戦中派である著者が切々と書き綴る。戦後多くの知識人が、体験を思想化・体系化して後世に伝え、反戦・平和を訴える義務と責任を説くなかで、著者はその「語りがたさ」に固執しつづけた。屈辱や憤り、自責、虚しさ、喪失、死への誘惑...。時に感傷的で非生産的と批判されながらも、断片的で矛盾に満ちた自らの戦争体験に留まり、二十年をかけてその「無念」を問うた書。

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    収録内容

    1 序章 なぜ戦争体験に固執するか
    2 1(喪われた世代
    3 学徒出陣のころ
    4 「戦後」はまだ終っていない
    5 「執念」と「信仰」について
    6 私の時計は笑っている
    7 転向・挫折・戦争体験
    8 生者の傲岸な頽廃)
    9 2(戦争体験の「伝承」について
    10 追跡者の執念
    11 農民と知識人のあいだ
    12 戦没学生の知性の構造
    13 死者の声・生者の声
    14 サークル『山脈』と持続)
    15 終章 一九七〇年への遺書

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