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商品説明
『夢の遊園地』(11分):その夢を見ると、懐かしい気持ちになる―私には、昔から何度も見る夢があった。夢の舞台は、幼い頃に訪れたことのある昔ながらの遊園地。楽しそうな雰囲気の中に溶け込んでいるのは、ボートに乗って建物の中を巡るアトラクションだった。アトラクションは閉鎖されてもなお、取り壊されることなくその場にひっそりと佇んでいた。ある日、夢の中でアトラクションの中を覗こうと近づいたのだが…夢と現実の狭間で知った恐怖の真実とは。 『ラベンダーの怪』(22分):三浦くんというその男性は、ラベンダーの花がどうしても苦手らしい。その理由は、彼がある日突然迷い込んだ異次元での危険な体験談から始まる。彼は霊能力者にそのことを相談した。霊能力者が言うには、危険な体験をした背景には、ある女性が関係しているのだという。その女性とは飲み会で知り合った。どこにでもいる普通の女の子だったはずなのだが…ラベンダーの香りとともに、運命の歯車は狂い始めていた。 『霊感』(14分):その女性には、霊感があった。ある晩、残業で帰りが遅くなった彼女は、雨が降りしきる中バスに乗車した。車内は空いていたため、後方の二人掛けの席に腰を下ろし、窓の向こうに見える暗い山道を眺めていた。すると、とあるバス停からカップルが一組乗車してきたのだが…霊感があるがゆえに、ある恐ろしいモノを目にしてしまった彼女は凍り付いた。手に汗握る戦慄のバス通勤が迎えた結末とは…。 『空を飛ぶ夢』(18分):てっちゃんというその男性は、念願叶ってロフト付きの部屋で一人暮らしをすることになった。その晩から、彼はいい夢を見るようになった。どこまでもどこまでも続く大海原の上を、まるで鳥のように気持ちよく飛んでいる…そんな夢だった。ところが、目が覚めると必ずヒヤッとするような現実が待っている。快感と恐怖を繰り返す日々を送っていた。そんなある日、夢の中で彼はある違和感を感じて…。夢が導く先に、待ち受けていたものとは。 『小説』(26分):ゲンさんというその男性は昔、趣味でホラー小説を書いていた。賞金目当てに応募した雑誌の企画では、自作の小説を送ることになっていた。ネタとして頭に浮かんだのは、中学生の頃に体験したある出来事だ。夜のT字路で起こったそれは、不可思議な点のある謎めいた交通事故だった。体験をもとに小説を書き始めたゲンさんだったが…。過去に渦巻く謎が、想像を絶する恐怖とともに解き明かされる。 『撫で子』(20分):松木さんという女性が通っていた小学校には、"なでこ"という不思議な少女が現れるというウワサがあった。ある日、「なでこを実際に見た」というクラスメイトの女子をからかった松木さんは、彼女を放課後の体育館に一人残して友達とともにその場を立ち去った。その後、松木さんが下校しようと廊下に出ると…。知っているウワサがホントになったとき、あなただけが知る真実が、そこにはあるのかもしれない。
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