蜜月の幕があがる (講談社X文庫 あT-05 white heart)

「お前はひどい男だな」「自覚はあるよ。そうじゃなきゃ、兄を抱かないだろ」舞台を中心に活躍する俳優の舟沢薫は、たったひとりの男に翻弄されていた。それは、若手国会議員の島津史弥―かつて互いの親が夫婦だったことがある、というだけの、血のつながらない弟だった。遡ること一ヵ月前、人気女優との結婚を決めたばかりの史弥に、薫は愛を告白されて抱かれたのだが...。