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商品説明
テクノロジーは、遠い未来にまで影響を及ぼす。したがって私たちは、まだ生まれていない未来世代に対し、責任を負わなければならない。直感的にはそう思える。しかし、存在していない者とは合意形成ができず、またそこに人権を認めることもできない。ここに、ハンス・ヨナスの提唱した、まったく新しい未来倫理学の考え方が呼び出される。ユダヤ人として二〇世紀を生き、自ら戦場に立った彼は、なぜ「未来への責任」を見出し、そしてどのような思索を重ねたのか。気鋭の若手による、ヨナス研究の新たな地平。
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収録内容
1 | 第1章 人間と想像力―哲学的人間学1 |
2 | 第2章 歴史をめぐる問い―哲学的人間学2 |
3 | 第3章 死の存在論とニヒリズム―哲学的生命論1 |
4 | 第4章 テクノロジーの脅威―技術論 |
5 | 第5章 生命とは何か―哲学的生命論2 |
6 | 第6章 傷つきやすさへの責任―未来倫理学1 |
7 | 第7章 未来世代への責任―未来倫理学2 |
8 | 第8章 アウシュヴィッツ以降の神―神学 |
9 | おわりに―やがて来たる子どもたちのために |