著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
先の大戦の日本の敗北は、強大な国力を誇るアメリカとの開戦を決断した時点で、半ば決まっていたといえる。自国にとって「都合のいい情報」だけを採用し、確たる長期戦のプランを立てずに対米英戦を始めたのは、日本の陸軍、海軍が組織として「硬直化」していた証である。個々の戦闘に敗北しても、指揮官が責任を取る例は珍しく、年功序列による温情主義的な人事が最後までまかり通っていた。なぜ、日本の陸海軍は理性的な判断ができず、非合理な失策を繰り返したのか。なぜ、自ら過ちを反省し、正すことができなかったのか。極度の同質集団であった日本陸海軍が陥った錯誤から、現代の我々が学ぶべき「失敗の本質」とは。
関連記事
収録内容
1 | 第1部 陸軍編(総論 良識派はいたものの...第三世代の「失敗の本質」 |
2 | 二・二六事件 ある軍人の死と失われたもう一つの未来 |
3 | インテリジェンス 世界的にも高い能力が活かされなかった理由 |
4 | 作戦を徹底分析 パーフェクトな南方攻略と惨戦のインパール ほか) |
5 | 第2部 海軍編(総論 「世界三大海軍国」の一角を占めるも...その虚実に迫る |
6 | 四人の「連合艦隊司令長官」が果たした役割とは |
7 | 珊瑚海海戦 アメリカは学び、日本は学ばず...太平洋戦争の岐路となった海戦 |
8 | ミッドウェー海戦 黙殺された訴え、そして訪れた機動部隊の悪夢 ほか) |
9 | 第3部 終戦、和平工作編(昭和天皇の想いが秘められた「聖断」―その真の意味とは |
10 | 国内外で展開された和平工作と失敗の理由) |