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商品説明
アインシュタインの一般相対性理論によって、宇宙における古典的な物理現象は概ね計算で説明がつく。しかし宇宙初期のビッグバン特異性を理解するには、量子力学が必要である。もしこの2つの理論を統合することができれば、重力の量子論(量子重力理論)は完成するのだが、未だ課題が残る。これまで多くの研究者がその課題に挑み、超弦理論やループ重力理論などいくつもの理論が提唱されてきた。本書では、別の方法の一つとして注目が集まる「漸近的安全性」(Asymptotic Safety)の概念を用いて重力の量子論にアプローチする。
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収録内容
1 | 第1章 はじめに |
2 | 第2章 経路積分と有効作用 |
3 | 第3章 摂動論による重力理論のくりこみ可能性 |
4 | 第4章 汎関数くりこみ群方程式と量子論 |
5 | 第5章 汎関数くりこみ群方程式による重力の量子論 |
6 | 第6章 f(R)重力 |
7 | 第7章 計量のパラメトリゼーションとゲージ依存性 |
8 | 第8章 任意次元における一般背景時空上の高階微分理論 |
9 | 第9章 物質場と結合した重力理論 |
10 | 第10章 物理的応用 |
11 | 付録 |