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商品説明
外来の宗教である仏教は、その伝来より、広く日本の社会・文化に影響を与えてきた。なかでも、山林に分け入っての修行は、仏教創始以来の伝統として時代を通じて行われてきた。仏教伝来から間もない古代日本において、山林修行はどのように行われ、どのような宗教的意義を有していたのか。奈良から平安初期において山林修行を実践した泰澄、報恩、満願、施暁、玄賓、聴福、勝道、徳一、勤操の九名の事績を考察、加えて、山林修行における諸種の形態・様相を諸資料をもとに描き出すことで、日本古代の山林修行の総体を明らかにする。
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収録内容
1 | 第1部 山林修行の先駆者たち(泰澄―泰澄伝に見る山林修行者像 |
2 | 報恩―報恩伝の史実性 ほか) |
3 | 第2部 朝廷による山林修行者への信仰と支援(施暁―施暁の奏上と梵釈寺の造営 |
4 | 玄賓―嵯峨天皇からの殊遇 ほか) |
5 | 第3部 山林修行者による社会的実践行(勝道―日光山開山の意義 |
6 | 徳一―東国に垂迹した菩薩 ほか) |
7 | 第4部 山林修行の種々相(斗藪―勝道と徳一と空海の共通点 |
8 | 乞食と蔬食―山林修行の経済基盤) |