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商品説明
鎌倉幕府の成立は日本史上まれにみる大変革であった。中核にいたのは、この頃台頭する東国武士団。一連の歴史的事件の始まりは「源頼朝の旗揚げ」というより、東国武士団が無償の奉仕と訣別し、働きに見合った恩賞を確立する中世の夜明けに他ならない。鎌倉時代の歴史小説の第一人者による決算書ともいうべき総論。
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収録内容
1 | 嵐の中への出発―治承四年八月 |
2 | 中世宣言―三浦義明の場合 |
3 | 空白の意味するもの―上総広常の場合 |
4 | 功名手柄―熊谷直実の場合 |
5 | 東国ピラミッド―源平合戦の意味 |
6 | 「忠誠」の組織者―梶原景時の場合 |
7 | 大天狗論―東国対西国 |
8 | 奥州国家の落日―征夷大将軍とは何か |
9 | 裾野で何が起ったか―曾我の仇討にひそむもの |
10 | 血ぬられた鎌倉―比企の乱をめぐって |
11 | 雪の日の惨劇―三浦義村の場合 |
12 | 承久の嵐―北条義時の場合 |
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