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価値を否定された人々 ナチス・ドイツの強制断種と「安楽死」

中野智世/著 木畑和子/著 梅原秀元/著 紀愛子/著

3300円
ポイント 1% (33p)
発売日 2021年10月発売
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仕様

商品番号NEOBK-2663555
JAN/ISBN 9784794811929
メディア 本/雑誌
販売新評論
ページ数 330

著者・出版社・関連アーティスト

商品説明

本書は、ナチス・ドイツの強制断種政策と「安楽死」の歴史を、最新の研究成果に基づいて明らかにしようとする試みである。ナチ体制下のドイツでは、ユダヤ人のみならず、病気や障害のある人々、社会規範に逸脱すると見なされた人々が、優生学を背景とする政策によって「価値のない」「社会の負担となる」存在として強制的に断種(不妊化)され、戦時下においては秘密裡に殺害されていた。これらの措置の犠牲になった人々の数は、強制断種が四〇万人、「安楽死」が三〇万人とされている。本書は、この事象の計画や実行のプロセス、思想的背景、加害者となった医療や福祉関係者、および犠牲者とその家族の姿などを描くとともに、この問題が長きにわたる忘却と隠蔽の時代を経て、近年ようやく「ナチの不正」として謝罪と補償、そして追悼の対象となるまでの道のりを明らかにする。

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    収録内容

    1 第1章 優生学とナチス・ドイツの強制断種手術(優生学とは
    2 ヴァイマル共和国時代の優生学 ほか)
    3 第2章 「安楽死」という名の大量虐殺―その始まりと展開(「良い死」と大量殺害―安楽死という言葉をめぐって
    4 さまざまな殺害―ナチスによる「安楽死」の概観 ほか)
    5 第3章 「安楽死」の犠牲者―バイエルン地方のある精神病院の事例から(エグルフィング・ハール精神病院
    6 「安楽死」の展開と犠牲者の経験 ほか)
    7 第4章 強制断種・「安楽死」の過去の戦後ドイツ(関与した者たちはどう裁かれたのか
    8 医学界はナチの過去とどのように向き合ってきたのか ほか)

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