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商品説明
「歌唱台湾」=「台湾を歌う」。本書は台湾語流行歌から台湾を描き出そうするものである。台湾語流行歌の日本化、演歌化は戦後、国民党政府支配になってからである。台湾人が日本的な要素を自らの歌唱文化に取り込んだのは、いかなる要因に由来するのだろうか。台湾社会が工業化へ向かう中、何が起こったのか。農村人口が大量に移動し始める戦後の社会的な変遷の中で、台湾語流行歌はいかなる需要を基盤に、どのようにして日本演歌と共に自分が歌う「伝統」を作り出したのか。
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収録内容
1 | 序章 台湾語流行歌―台湾人のある社会文化史 |
2 | 第1章 台湾語流行歌の生成と発展―新民謡運動・閨怨女・太平洋戦争 |
3 | 第2章 半封建的な農業社会で暮らす台湾人―「平穏」な籠の中で歌う |
4 | 第3章 再植民地統治と台湾語流行歌―「閨怨」から「苦恋」への戦後初期 |
5 | 第4章 「港歌」に見る再植民地統治下の台湾語流行歌―海/港から日本へ |
6 | 第5章 台湾語流行歌の全盛期と日本―工業化社会の望郷演歌と股旅演歌 |
7 | 第6章 自力救済か、他力本願か―一九七〇年代のテレビ布袋戯と社会問題 |
8 | 第7章 結論に代えて―再植民地統治下の国語・台湾語流行歌 |