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商品説明
これまで、哲学は主に音声や文字によって表わされる言語で展開されてきた。また、その担い手の多くは、男性であった。これにより、哲学が失ってきたことも少なくないのではないか―。自身の手話習得および育児の体験を踏まえ、マクタガートの時間論や生と死の問題を、ろう者(手話)と産む性の視点から考察することを通して、言語モードとジェンダーの制約から人間の定義と哲学そのものを拡張する試み。
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収録内容
1 | 第1部 手話と哲学者のすれ違い(声と魂の強すぎる結びつき |
2 | 手話‐口話論争のジレンマ |
3 | 音象徴と図像性 |
4 | 原始的な言語への曲解) |
5 | 第2部 時間論を手話空間で考える(時間はリアルなのか |
6 | 手話の4次元空間 |
7 | 問題と言語形式の不一致) |
8 | 第3部 生と死の現実を産む性の視点で考える(誰のものでもない現実 |
9 | 死ぬことと生まれること |
10 | 誰かの出産と私の出産、そして死) |
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