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商品説明
「黒猫」のプルートはなぜ黒いのか?書記バートルビーはなぜ「しない方がいい」と思うのか?度重なる戦争の歴史、色濃く残る奴隷制の「遺産」等、アメリカという国、そこに暮らす人々の特異な歴史的・文化的・社会的背景を踏まえて短篇小説を読み解く。
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収録内容
1 | 暴力と不安の連鎖―ポー「黒猫」 |
2 | 屹立する剥き出しの身体―メルヴィル「書記バートルビー‐ウォール街の物語」 |
3 | 英雄の物語ではない戦争―トウェイン「失敗に終わった行軍の個人史」 |
4 | 共同体から疎外された者の祈り―アンダソン「手」 |
5 | セルフ・コントロールの幻想―フィッツジェラルド「バビロン再訪」 |
6 | 存在の基盤が崩れるとき―フォークナー「孫むすめ」 |
7 | 妊娠をめぐる「対決」―ヘミングウェイ「白い象のような山並み」 |
8 | 人生に立ち向かうためのユーモア―サリンジャー「エズメに‐愛と悲惨をこめて」 |
9 | 美しい世界と、その崩壊―カポーティ「クリスマスの思い出」 |
10 | 救いなき人生と、噴出する愛―オコナー「善人はなかなかいない」 |
11 | 言葉をもたなかった者たちの文学―カーウ゛ァー「足もとに流れる深い川」 |
12 | ヴェトナム戦争というトラウマ―オブライエン「レイニー河で」 |
13 | 愛の可能性の断片―リー「優しさ」 |