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商品説明
1989年、筑紫哲也は朝日新聞社を退社し、TBSの報道番組のキャスターに就任する。『筑紫哲也NEWS23』。「編集権」を持つ個人名を冠した初めてのニュース番組がスタートした。オウム真理教事件、阪神淡路大震災、アメリカ同時多発テロ事件...『23』は激動の現代史とヴィヴィッドに反応し、権力を相対化して自由を体現する拠点となってゆく。これは、10年以上にわたって筑紫哲也に伴走した著者が意と思を賭けた『23』時代の回想であり、自由なき現代への問いかけである―。
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収録内容
1 | 「二度目のプロポーズだから受けざるを得なかったんだよ」―『筑紫哲也NEWS23』誕生まで |
2 | 要は、何でもありということ―実験精神と、テレビの可能性への確信 |
3 | 君臨すれども統治せず(ただし例外あり)―危機に示される「指揮権」について |
4 | たたかう君の歌をたたかわない奴らが笑うだろう―原発と権力と報道をめぐる体をはった先駆的警告 |
5 | 遊びをせんとや生まれけむ、戯れせんとや生まれけん―井上陽水の証言 |
6 | 筑紫さんがこぶしを振り上げて歌った―坂本龍一、忌野清志郎、高田渡との関わり |
7 | 沖縄を愛し、沖縄を最後の旅先に選んだ―「生活の一部としての文化」への共感 |
8 | 「旗を立てる意志」について僕が知っている二、三のことがら―大テーマ主義が時代を切り取った |
9 | 「政治部失格」だが「人間失格」では、断じて、ない―埋没せずにジャーナリストであるために |
10 | 「党派性で、人を区別して、つきあいたくないんだ」―人間同士の「情」と「死闘」〔ほか〕 |