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商品説明
近代の黎明期、“自己”と“超越”に格闘した同時代の思想家―清沢・西田・和辻・三木ら―との重なりにおいてその内的理路を剔り出す。
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収録内容
1 | はじめに 漱石はどのように「思想」したか |
2 | 第1章 「型」喪失の時代を生きるモラリスト―思想家・夏目漱石の誕生 |
3 | 第2章 文芸の哲学的基礎―漱石はどのような「近代」的地平を切りひらいたか |
4 | 第3章 思想小説として読む後期作品の世界―「小さな自然」から「大きな自然」へ |
5 | 第4章 明治思想史のなかの「則天去私」―内在的超越の思想 |
6 | 第5章 「自己超越」をめぐる哲学論理―清沢満之の遺したもの |
7 | 付論1 清沢満之と漱石の思想圏―明治思想界の「わが信念」 |
8 | 付論2 「自己/超越」の系譜―三木清の「まごころ」 |
9 | おわりに 縁に随って生きる―いま・ここの「私」を、不可知の展望に委ねること |