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商品説明
近代になり中国でも女子の高等教育が始まった。新時代の知識と経験を手にした少女たちは、生家から親の決めた婚家へという生き方に疑問を持ち、自分なりの居場所を探すようになる。恋愛、友情、決断―女性の作家たちが言葉にした、冒険や葛藤。男性の作家たちが、ときに仰ぎ見、ときに貶めて描いた、その姿。多種多様な“女学生ものがたり”を、中国大陸のみならず、香港や台湾、在米華人による英語創作などから見いだし、百年のスパンで鮮やかに読み解く。
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収録内容
1 | 序章 少女中国へようこそ |
2 | 第1章 こんなところがあるなんて!―陳衡哲と凌叔華の描く女学校 |
3 | 第2章 勉強はしたけれど―魯迅の妻・許広平の葛藤 |
4 | 第3章 女学生という珍獣がいる―沈従文のコンプレックス |
5 | 第4章 青い服の少女―張恨水と張愛玲が描く理想の女学生 |
6 | 第5章 台湾少女の学校生活―楊千鶴の日本語創作 |
7 | 第6章 解放軍がやってきた―宗璞とイーユン・リー |
8 | 第7章 「女の園」はるか―張愛玲の回想叙述 |
9 | 第8章 世紀末台湾の女学生―朱天心『古都』 |
10 | 第9章 その先のユートピア―王安憶「兄弟たち」 |
11 | 終章 愛という名のもとに―二〇世紀中国語圏文学の少女像 |