著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
世界の誰もが知る007/ジェームズ・ボンド。ボンドを演じた六人のスターの中で、ダニエル・クレイグのボンド世界では、以前と違うまったく新しい世界が5連作で作られた。「ボンド=007」の誕生から死までの緻密にして華麗な娯楽映画であり、孤児だった闇を実存的にかかえる孤独なボンド世界であり、ヴェスパーなる女性を本気で愛し続けているボンドであり、命からがらのぼろぼろに汚れた傷だらけの闘いをなす。その魅力の世界には多くの知的構成の意味作用が横たわっている。冷戦構造の解体後、ブロスナン・ボンドにおいてから、ボンド映画が批判を受けてきた女性・人種・民族に関する差別的構成の克服がなされてきた。要人とはボンド自身の他者なる欲望の姿であり、スペクターという怪物犯罪組織の首領とボンドは兄弟である。そして悪人とは時代そのものの姿の現れである。
関連記事
収録内容
1 | 007は永遠に?! |
2 | あらあらしくもビシッとかっこいい ダニエル・クレイグのボンド |
3 | ボンド映画の文法的パターン:物語公式 |
4 | ボンドの敵=悪党は時代の表象 |
5 | ボンドガールからボンド・ウーマンへ |
6 | ジェームス・ボンドとは何か? |
7 | ジェームズ・ボンドの元型:ショーン・コネリー |
8 | 007シリーズのプロデューシング |
9 | まとめ ボンド世界の転移形成と物語展開における欲望構造 |
close