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商品説明
古代ギリシア随一の軍事強国スパルタを理想と仰いだヒトラー。優生学による人種主義政策やソ連の占領政策、農業政策など、ドイツ第三帝国には随所にこの古代国家の影が見て取られる。そうして、古代ギリシア・ローマを研究してきた人文主義者たちは、ナチ政権の理想にどう対峙すべきか、人生を賭けた決断を迫られた。研究に没頭し我関せずと傍観したW.イェーガー、人文主義を守るべくナチスに協調したR.バルダー、学問と大学の自由のために抵抗したK.v.フリッツ―。スパルタの幻影を追う第三帝国の相貌を描き出し、国家と学問の関係を問い直す意欲作!
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収録内容
1 | 序 |
2 | 第1部 人文主義者とナチズム―傍観、協調、抵抗(傍観:イェーガー―「政治的な人間の教育」 |
3 | 協調:ハルダー―人間性の擁護から人種主義へ |
4 | 抵抗:フリッツ―「学問・大学の自由」の擁護 |
5 | 古典語教師の王御福書簡に見るナチズムへの傍観) |
6 | 第2部 第三帝国におけるスパルタの受容(スパルタについて |
7 | ナチズムの世界観・政策とスパルタ |
8 | 第三帝国のスパルタ受容に対する国外での賛否 |
9 | 第三帝国のスパルタ受容に対する国内での批判) |
10 | 第3部 第二次世界大戦後の人文主義者(イェーガー―人文主義からキリスト教へ |
11 | ハルダー―人種主義からオリエンタリズムへ |
12 | フリッツ―「学問・大学の自由」の擁護から啓蒙主義へ) |
13 | 結語 |