著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
「この世ならざるもの」を招き寄せ、日常を異化し、聖化する。“かざる”という営みには、私たちの心をざわめかせる不穏な力がそなわっている。帯が放つ霊威、一条の紐が湛える無限の創造性、神に献じられる造り花の色の鮮麗。あるいは、空間を荘厳する香り、聖なる時空を現出させる音、水のもつ生命力を引き出す懐石の味―美術・工芸はもちろん、ありとある領域に分け入り、“かざり”の術式を闡明する。
関連記事
収録内容
1 | 組紐―はじまりの紐 |
2 | 座敷飾り―かざる方程式 |
3 | 供花神饌―聖なる奇観 |
4 | 紅―赤の蕩尽 |
5 | 香木―見ることも書くことも叶わぬかざり |
6 | 鼈甲―鼈甲は眼で舐めろ |
7 | 帯―神々を招く帯 |
8 | 茶室―黄金の仮想現実 |
9 | 薩摩切子―ガラスの剛毅 |
10 | 変化朝顔―奇想の花 |
11 | 結髪―髪を制するかたち |
12 | 料紙装飾―光ふる紙 |
13 | 表装―再創造としての表装 |
14 | 刀剣―武士の魂は「おかざり」か? |
15 | 音―音の祭り |
16 | 螺鈿―本質としての表層 |
17 | 水引折形―水引に張りるめる力 |
18 | ガラス―光を封じたグラス |
19 | 和食―懐石にしぶく徴 |
20 | かざる日本―かざりの働き |