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商品説明
カルピスは、「初恋の味」として知られる国民飲料だ。ルーツはモンゴル高原で遊牧民に食されていた乳製品。約百年前に三島海雲によって発見された。僧侶にして日本語教師、さらには清朝滅亡で混乱下の大陸を駆け抜けた行商人だ。日本初の乳酸菌飲料を生み出し、健康ブームを起こした。没後半世紀近く経ち、三島の名は忘れ去られた。会社も変わった。だが、カルピスは今も飲まれ続ける。「国利民福」を唱え、会社の利益よりも国民の健康と幸せを願った三島からすれば、本望かもしれない。モンゴルまで訪ね、規格外の経営者の生涯に迫った人物評伝。
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収録内容
1 | 序章 カルピスが生まれた七月七日に |
2 | 第1章 国家の運命とともに |
3 | 第2章 草原の国へ |
4 | 第3章 戦争と初恋 |
5 | 第4章 最期の仕事 |
6 | 終章 一〇〇年後へ |