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商品説明
文学部に対する風当たりは、以前にもまして強くなっている。当の文学部自体が自信喪失して、さまざまに姑息な小手先の「改革」によって、この逆風を乗り切ろうとしているかのようである。本書は、そんな世の流れに真っ向から反抗して、臆面もなく旧き良き人文学の意義を唱えようとするものである。文学部は、より深く反時代的に、その伝統と本分に立ち返ることによってのみ、その使命を果たすことができるからである。
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収録内容
1 | プロローグ 精神の自由は知識ではない |
2 | 第1章 文脈―テクストと実存をつなぐもの |
3 | 第2章 近代芸術の出発点―日常を異化する装置 |
4 | 第3章 物象化した世界―経験の「全体性」の喪失 |
5 | 第4章 精神分析学の言語観―文脈の科学 |
6 | 第5章 批評―伝統への挑戦と覚醒 |
7 | 第6章 作品批評という営み―観客という共同体の創出 |
8 | エピローグ ディオゲネス |