著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
小学校の音楽科授業に、子どもたちはどのように参加しているのだろうか。歌唱、器楽、音楽づくり、鑑賞の活動において、彼らはどのように知識を使用し、修正し、更新し、生成しているのか。本書は、理論的・実践的考察の双方を展開して音楽教育学分野にあたらしい知識観を提示しつつ、子どもたちの学習の現実に迫るものである。理論的考察として、認識論やそれに基づく学習論、音楽学、音楽教育哲学の所論を検討し、音楽実践における知識とはいかなるものかについて検討する。実践的考察として、多元的な知識、デューイの探究の理論を枠組みとしつつ、マイクロ・エスノグラフィの手法をもちいて子どもたちの音楽学習における知識の動態を描き出す。
関連記事
収録内容
1 | 序章 なぜ音楽学習における「知識」を問うのか―本書の背景と視点 |
2 | 第1章 「正当化された真なる信念」としての知識から「保証づきの言明可能性」としての知識へ―知識に関する基礎的検討 |
3 | 第2章 参加とその深まりとしての学習―学習に関する基礎的検討 |
4 | 第3章 行為としての音楽―音楽の定義に関する検討 |
5 | 第4章 行為としての音楽における知識 |
6 | 第5章 音楽学習における多元的な知識の動態解明に向けて―先行研究から導きだす理論的枠組み |
7 | 第6章 小学校音楽科授業のマイクロ・エスノグラフィ |
8 | 終章 子どもたちの音楽学習と多元的な知識、そして探究 |
close