本/雑誌
産業変動の労働社会学
永田大輔/著 松永伸太朗/著
4620円
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発売日 | 2022年01月発売 |
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商品説明
アニメ産業は受注産業であり、その不安定な構造の中でも、長らく常時の生産ラインを抱えることなくフリーランスを中心として労働力を満たしてきた。だが、アニメ産業は同時に熟練した労働者が必要な労働集約的な産業でもある。そうした産業が継続されるには、労働者が長期にわたって「働き続けたい」と思う必要がある。一見すると不安定な状況下で就業継続しているアニメーターの「当事者の論理」に注目することで、フリーランスのキャリアを社会学的に捉える意義と可能性を提示する。
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収録内容
1 | アニメ産業における変動と「生活者」としてのアニメーター―産業変動のなかのフリーランサー |
2 | 第1部 理論・方法編(アニメ産業の概要―既存調査から見る労働現場 |
3 | アニメ産業の変容史―「ポスト・フォーディズム」化するアニメ産業 |
4 | 文化産業・コンテンツ産業におけるアニメーターとそれを見る視点―ネットワーク型組織の中で働き続ける労働者 |
5 | フリーランサーの経験史―産業変動におけるキャリアの社会学的記述) |
6 | 第2部 1980年代の産業変動と経験史(多様な表現を可能にする制作者の労働規範の変容―アニメブームにおける「同世代ネットワーク」の形成過程 |
7 | アニメ制作者にとって「実力」とは何か―「浮動する規範」と準拠集団 |
8 | フリーランスとして「キャリア」を積む―アニメーターの専門性と二つの職業観) |
9 | 第3部 2000年代以降の変化と産業の維持(デジタル化の経験とマネジメント―アニメ産業における「表現」と「管理」の関係に着目して |
10 | ベテランアニメーターの技術への理解と「キャリア」―熟練・準拠集団・産業変動 |
11 | アニメ産業における労働者の定着志向とその構造的条件―ネットワーク型組織におけるインフォーマルなコミュニティに着目して) |
12 | アニメーターとして働き続けること―フリーランスとしての「キャリア」を考えるために |