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商品説明
アラブ人は、偶像禁止のイスラムの教義に反する「マリア・テレジア銀貨」をなぜ選好したのか?!マリア・テレジア女帝とヴィクトリア女王を戴く通貨の流通という視点からみたアラビア半島の国際関係史。マリア・テレジア銀貨が内陸部で、インド・ルピーが英国の勢力圏で流通したのは「国際政治」の反映だった。統治者がイスラム君主の条件を満たさない外国君主の肖像入り通貨を認める通常ではありえない「現象」の理由を解きあかす瞠目すべき研究書。
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収録内容
1 | 第1章 マリア・テレジア銀貨 |
2 | 第2章 レヴァント(東地中海)貿易 |
3 | 第3章 モカ・コーヒー |
4 | 第4章 「リヤル・ファランシ(仏リヤル)」の呼称 |
5 | 第5章 インド洋経済圏のオマーン |
6 | 第6章 独立尚武の国イエメン |
7 | 第7章 マリア・テレジア銀貨の廃止 |
8 | 第8章 英領インドの「飛び地」アデン |
9 | 第9章 英国の湾岸進出とネジド(サウド家)への関与 |
10 | 第10章 法貨でない通貨の流通理由 |
11 | 第11章 イエメンとオマーンに残った |