本/雑誌
〈超越性〉と〈生〉との接続 近現代ロシア思想史の批判的再構築に向けて
貝澤哉/編 杉浦秀一/編 下里俊行/編
4400円
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発売日 | 2022年03月発売 |
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商品説明
超越的理念と具体的生の統合への願い。西欧哲学とは異なる発展を遂げたロシア思想を、“ロシア的理念”―国民・民族・宗教の文化伝統に基づく旧来の内向きの解釈から解放し、同時代の世界の幅広い歴史的コンテクストに位置づけ直すことで、その開かれた真価を提示する。文学、哲学、法哲学、教育思想、教会史、科学史を網羅する、ロシア思想研究の最前線。
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収録内容
1 | 1(デルジャーヴィンの頌詩「神」と啓蒙期のロシア―人間の尊厳と神の善性の擁護 |
2 | プーシキンから見たチャアダーエフ―『エヴゲーニー・オネーギン』における感情の交錯 |
3 | 包摂と排除―『カラマーゾフの兄弟』における教会裁判論と古儀式派のテーマ) |
4 | 2(神化をめざす肉体―一八六〇年代の哲学者・教育学者ユルケーヴィチの思想 |
5 | パーヴェル・ノヴゴロツェフと「自然法の復活」 |
6 | 第一次ロシア革命とロシア正教会試論―なぜ宗務院体制打破と総主教制復興が提起されたか) |
7 | 3(ディオニュソスと永遠回帰―ヴャチェスラフ・イワーノフの実在概念について |
8 | ミハイル・バフチンの人格理論における「他者」概念と身体性の問題―哲学史的コンテクストから見たその特徴 |
9 | 量子力学に因果をみる―一九三〇年代ソ連での議論) |