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商品説明
「あ、花瓶が倒れる!」のように、話し手がたった今知覚した出来事を表す、日本語学で「現象文」と呼ばれる文を、フランス語では「名詞句+関係節」の文型で表現する。関係節を伴う大きな名詞句でありながら、「倒れる花瓶」ではなく「花瓶が倒れる!」という意味を表す。なぜ、そのような文として理解されるのだろうか。本書では豊富な用例を用いて、私たちがどのように出来事を認知し言語で表現するかを解き明かしていく。
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収録内容
1 | 序章 |
2 | 第1章 現象文と指示対象の存在様態(文の意味分類と現象文 |
3 | 指示対象の情報特性 ほか) |
4 | 第2章 フランス語の現象文としての「名詞句+関係節」(断定的性質を持つ存在マーカーやコピュラの機能 |
5 | 発話の場の役割 ほか) |
6 | 第3章 出来事と解釈領域(提示詞“c’est/il y a/voil`a”と“SN qui SV”構文の関係 |
7 | “c’est”“il y a”と二つの“SN qui SV”構文 ほか) |
8 | 第4章 “il y a”/“voil`a”現象文(先行研究における“il y a”/“voil`a”現象文 |
9 | “il y a”/“voil`a”現象文の談話機能 ほか) |
10 | 第5章 現象文に含まれる指示対象の存在様態と限定詞の機能(先行研究と問題提起 |
11 | 現象文に含まれる指示対象とトピック ほか) |
12 | 結論 |