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商品説明
詩人・金時鐘が、「日本人だけのまちではない」と誇りをもって言いつつも「陰画」と表現した大阪の、在日朝鮮・韓国人集住地区。植民地主義とその崩壊の中で、公的な庇護無しに暮らしを営み、度重なる政治経済の変動の中でも、新しく外国人を流入させてきたその集住を“都市の活力”と捉え、土地取得・資本移動の緻密な分析から、地区形成の歴史メカニズムに迫る。
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収録内容
1 | 第1章 緒言:大阪に在日朝鮮人がいることにはどんな意味があるのか |
2 | 第2章 日本のエスニック集住地区研究は何を見落としてきたか |
3 | 第3章 現代日本の大都市におけるエスニック集団のセグリゲーション |
4 | 第4章 1920年代から1950年代初頭の在日朝鮮人居住分布の変遷 |
5 | 第5章 1950年代から1980年代の在日朝鮮人の土地取得と集住地区の存続 |
6 | 第6章 1980年代以降のセグリゲーションの弱化―エスニック経済からの検討 |
7 | 第7章 エスニック空間の形成と建造環境の特徴―韓国クラブ街の形成を事例に |
8 | 第8章 韓流ブーム下でのエスニック空間の変容 |
9 | 第9章 結語:大阪のエスニック・バイタリティの来歴と今後 |