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商品説明
清少納言、藤原定家から、夏目漱石、井伏鱒二、太宰治、村上春樹、小川洋子まで―。カーンと冴えわたる比喩、はっと驚くオノマトペを発見し、締め付けられるような悲哀やほのぼのとおかしいユーモアに心を掴まれる。日本語学の第一人者とともに、日本語の名所を訪ね歩く。明日から真似したい表現の歴史遺産。
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収録内容
1 | 天象―秋の夕陽の中で静かに熟れてゆこう |
2 | 気象―晴れた空から忘れられた夢のように白い雪片が |
3 | 時間―季節は街に、和菓子屋の店先から |
4 | 大地―この道より吾を生かす道なし、この道を行く |
5 | 生涯―風は清し月はさやけしいざ共に踊り明かさん老の名残に |
6 | 人間―あんな所へ誰が行くもんかと意地になる |
7 | 立場―学者はわからぬものをありがたがる |
8 | 顔面―下顎が出っぱっているとせりふに凄みがつかない |
9 | 人体―一寸肱を曲げて、此縁側に一眠り眠る積である |
10 | 思考―少女の恋は詩、年増の恋は哲学 |
11 | 感情―鏡の余白は憎いほど秋の水色に澄んでいる |
12 | 感覚―お燗ぎすぎすして、突っ張らかって |
13 | 学芸―秘すれば花なり |
14 | 秘すれば花なり、秘すれば花なるべからず |
15 | 動物―じいという煙のような声が立ち浸みている |
16 | 植物―鋭く天を指しながら地の雪に立った |
17 | 住居―西洋の風呂は事務的、日本の風呂は享楽的 |
18 | 生活―通夜で飲む酒が一番うまい |
19 | 運命―文章推敲のシンボル漱石の鼻毛が焼失 |
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