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商品説明
二〇一五年に京都観世会に寄贈された浅野太左衛門家伝来の蔵書三百三十一点は、京都を発信源とする謡文化の地方への広がり、禁裏能仙洞能に出勤し、あらゆる階層に謡を教授した謡の家の歴史を知ることのできる貴重な資料群である。本書は、この浅野文庫の解題目録に、「浅野太左衛門家歴代と浅野文庫」、貴重書目の影印と翻刻、浅野家系図、歴代署名一覧等を付す。これまで「京観世」史は、『素謡世々之蹟』の記述に基づいて説かれてきたが、浅野家歴代の著述を含む浅野文庫全容の公開によって、謡を謡う文化が、如何に人々の間に浸透し、近世から近代に至る文化の基盤を形成したかが明らかになるだろう。香川景樹門下の豪商世継直員を含む多くの門人に支えられ、北村輝孝、賀茂季鷹、上田百樹、藤貞幹、前波黙軒らと交わり、「猿楽」に代わる語として「能楽」を用いることを提唱した八代栄足を生んだ、浅野太左衛門家の全貌を知る一冊。
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収録内容
1 | 影印 |
2 | 翻刻 |
3 | 京都観世会浅野文庫解題目録(浅野家歴代著述(書入れ本を含む) |
4 | 謡本 |
5 | 伝書・付 |
6 | 史料 |
7 | 雑書) |