著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
国家と宗教という二つの共同性を超えて、いかなる共生の思想を切り開くか。古今東西の議論を検討することで、他者という概念を再定義し、共同性の脱構築を試みる。中国哲学と西洋哲学から紡ぎだす思考の挑戦(第25回和辻哲郎文化賞受賞作)。
関連記事
収録内容
1 | 第1部 原初的な共同性をめぐる思考(小人がもし〓居しなければ―朱熹の思想 |
2 | 小人たちの公共空間―明代の思想 |
3 | 他者たちを再び結びつける地平―ジャック・デリダの思考) |
4 | 第2部 他者を再定義する仏教のラディカリズム(魂を異にするものへの態度―明末の仏教とキリスト教 |
5 | 強死せし者と死体の方へ―六朝期の仏教と儒教 |
6 | 死者を遇する〈倫理〉―仏教と生命倫理 |
7 | 他のものになることの倫理―ジル・ドゥルーズと中国) |
8 | 第3部 共生の思想としての儒教の方位(儒教の近代化の行方―中国の新儒家 |
9 | 国家のレジティマシーと儒教―現代中国の儒教復興 |
10 | 「批判儒教」のために―近代中国・日本における儒教復興) |
11 | 第4部 市民に息づく宗教性(儒教、近代、市民的スピリチュアリティ |
12 | 世紀の交の霊魂論―中江兆民、井上円了、南方熊楠 |
13 | ポスト世俗化の時代における市民社会) |