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商品説明
20世紀を代表するドイツの知的巨人、トーマス・マンとマルティン・ハイデガー。二つの知性は、先行者ニーチェに何を見出し、何を問題としたのか?二人のニーチェとの闘いは、ニーチェ思想の根幹にかかわる優れて今日的課題を照射するとともに、二人の思想の問題性も炙り出す。21世紀、ますます重要性を増すニーチェ思想の核心を抉り出す。
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収録内容
1 | 第1部 トーマス・マンとニーチェ(「芸術家気質と市民性との悲痛な対立」というマンの視点 |
2 | 「芸術家気質」とは?―アドリアンとなったニーチェ |
3 | マンの「市民的ヒューマニズム」 |
4 | 「弁証法的弁神論」をめぐる議論 |
5 | 「人間的相互性」の欠如をめぐる苦悩とマゾヒズム |
6 | 「ドイツ的なるもの」―講演集『ドイツとドイツ人』を軸に |
7 | 「ドイツ的なるもの」と音楽 |
8 | 追補 マンへの不満) |
9 | 第2部 ニーチェ主義者としてのハイデガー(ハイデガー論の難所―二つの「技術」概念の混同を如何に排せるか? |
10 | ハイデガーにおける「権力への意志」と「意志への意志」との区別―手記草稿『形而上学の超克』から |
11 | 『形而上学入門』における「技術techn〓e」/「詩作的思惟」/「暴力‐行為性」 |
12 | 講義録『ニーチェ』と『存在と時間』―「単独者」化された犯罪的意志という問題の環 |
13 | ニーチェにおける「存在」と「生成」の対立、それをめぐるハイデガーの議論―第2巻『自己格闘者ニーチェ』での拙論紹介も兼ねて |
14 | 反政治性の政治性という逆説 |
15 | むすび) |