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商品説明
互いの本質をコミュニケートする東アジア連帯へ。敗戦によって日本が喪失したのは「植民地」ではなく「帝国」であることを前提とする“ポスト帝国”の視点に立脚して、帝国日本の版図にあった旧支配国と被支配国が「新たな関係性」を発見するための道筋を提示する。その方策として、戦後の東アジアが国や地域を超えて展開してきた「記憶と和解」のポリティクスを、「過去の克服」に向けた“ポスト帝国”の連帯として位置づけ、その実践的意味を問いなおす。
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収録内容
1 | 互いの本質をコミュニケートする東アジア連帯へ |
2 | 第1部 “ポスト帝国”の言説(森崎和江の越境する連帯の思想―植民者二世がたどるアジア・女性・交流の歴史 |
3 | 在韓日本人女性の引揚げ・帰国・残留―戦後日本における帰国政策の誕生 |
4 | 国境を越えてゆく戦後補償の運動と言説―戦争被害受忍論に抗う日韓連帯) |
5 | 第2部 “ポスト帝国”の表象(「想起の空間」としての「平和の少女像」―歴史と記憶の対極化を超えて |
6 | 韓国映画の「植民地もの」における脱ナショナリズムの隘路―『軍艦島』の「親日派」表象をめぐって |
7 | 「海軍のまち」をつなぐ近代化遺産の技術的想像力―大和ミュージアムが表象する「戦艦大和」物語) |
8 | 第3部 “ポスト帝国”の記憶(日韓連帯としての済州四・三運動―「祖国」を超える「祖国志向」 |
9 | 韓国軍のベトナム戦争期民間人虐殺を裁く市民平和法廷の挑戦―苦痛に対する連帯の法廷 |
10 | 台湾における白色テロ時期と移行期正義―「日本語世代」が記録した緑島新生訓導処) |